新潟県神社探訪

神明宮(阿賀野市羽多屋〈はたや〉)

阿賀野市羽多屋の神明宮鳥居
神明宮は,旧北蒲原郡安田町の羽多屋地区に鎮座する。
社地は集落から少し離れており,鬱蒼とした杉林に囲まれている。
「神社明細帳」(明治十六年)には「北蒲原郡安田村大字羽多屋字羽多屋・無格社 神明社」とある。
また補正記事として,明治四十年(1907)に同地区の稲荷社と諏訪神社を合併したとある。
「由緒」として,萬治年間に地中から古鏡が出て,これをご神体として祭ったという伝承を載せている。
祭神は天照皇大神,倉稲魂命,健御名方命である。
阿賀野市羽多屋の神明宮社殿阿賀野市羽多屋の神明宮本殿
本殿(覆屋)は両側から丸太で支えられている。

阿賀野市羽多屋の神明宮境内
左に「古峯神社」の碑,右に「日月」の碑がある。
「明細帳」の抹消された記事に言う。
ご神体の古鏡の裏に「日月」の形があったが,享保五年(1720)の社殿焼失のさいにこの鏡も失われたため,同八年の社殿再建にあたって,旧祠の跡に「日月」の石碑を建てた,とある。

(新潟県阿賀野市羽多屋)
2011.9.23


旧安田町神社