にいがた百景2

椎谷陣屋跡(柏崎市椎谷〈しいや〉)

椎谷陣屋跡
椎谷陣屋跡は,柏崎市椎谷の打越地区にある。集落裏手の高台である。
江戸時代,この一帯を治めた椎谷藩があった。藩祖は堀直之(ほりなおゆき)である。
藩の陣屋は初め西山町妙法寺の超願寺に置かれ,後に椎谷に移された。元禄年間に「唐見の前(からみのさき)」に移り,正徳五年(1715)に現在の場所に定まったという。
椎谷陣屋跡の稲荷神社椎谷陣屋跡の稲荷神社内部
現在,陣屋跡には稲荷神社が祀られている。
稲荷神社右手の石碑のあたりが藩邸の跡で,周囲の平坦地に馬場や砲術稽古場があった。
一段低い場所には,武器蔵,籾蔵,役所があり,藩士が住む長屋が並んでいたが,戊辰戦争ですべて焼失した。
廃藩置県で椎谷県が置かれたが,ほどなく柏崎県に統合された。

椎谷陣屋跡から集落を眺める
陣屋跡から椎谷集落を眺める。

(新潟県柏崎市椎谷)
2011.6.7


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