伊米神社(いめじんじゃ)は,魚沼神社の西北西3キロメートル,関越自動車道小千谷インターの北700メートルに,南向きに鎮座する。
当社は『延喜式』の「伊米神社」(魚沼郡五座の一)の候補である。また異説の多い「魚沼神社」(魚沼郡五座の一)の論社のひとつでもある。
(南魚沼郡湯沢町にも伊米神社が鎮座する。)
古文書には,一帯に一ノ宮,二ノ宮,三ノ宮,伊米田,天王などの地名が見え,かつてはかなりの規模の社域を持っていたと思われる。
祭神は天香語山命で,相殿で誉田別命を祭る。伊米神社が廃れて八幡神社に合祀されたとする説もある。
天香語山命は弥彦神社(西蒲原郡弥彦村)の祭神であり,また当社の南方1.3キロメートルに鎮座する魚沼神社(土川二丁目)の祭神でもある。
参道の入り口に朱の鳥居が建ち,参道途中に石鳥居がある。右手に「延喜式内・伊米神社」の石碑が建っている。
拝殿には八幡宮の社号も併記されている。
流れ造の美しい本殿が見られる。
(新潟県小千谷市桜町)
2010.11.20