白山社は,JR(越後線)刈羽駅の東南東1.2キロメートルの大塚地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「刈羽郡大塚村字井入向 無格社・白山社」とある。
南東400メートルほどに,縄文時代の土器などが出土した刈羽貝塚がある。
創立の時期は不明。伊弉冉尊を祭るが,明治四十年(1907)に字井入向の諏訪社(健御名方命),字荒戸ノ向の十二社(大山祇命),字荒戸ノ向の塞神社(八衢彦命)を合祀した。
石段の上にまた鳥居があり,震災後に再建された社殿が建つ。
狛犬の台座の年号は大正十年(1921)で,「小川由廣」の銘がある。
「明細帳」は境内社を二社記録している。境内の若宮社(仁徳天皇)と神立社(雷八種ノ神)で,いずれも石祠である。
(新潟県刈羽郡刈羽村大塚1244)
2010.10.2