新潟県神社探訪

神明神社(長岡市寺泊矢田〈てらどまりやだ〉)

寺泊矢田の神明神社参道入り口
神明神社は,旧寺泊町の矢田地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「三島郡矢田村字家中 無格社・神明社」とある。
祭神は大日孁貴尊で,矢田の産土神である。
明治四十四年(1911),字京田の蔵王社(金山彦命)と字家中の諏訪社(建御名方命)を合併し,社号を神明神社と改めた。
祭神のうち,蔵王社は初め古志郡楡原で祭られ(現在の長岡市岩野外新田の蔵王社ともされる),後に遷座して長岡市西蔵王の金峯神社として祭られているともいう。
寺泊矢田の神明神社社殿寺泊矢田の神明神社本殿部分
拝殿の背後に本殿が建つが,覆屋で隠されている。
寺泊矢田の神明神社境内
拝殿の前にもう一つ建物がある。舞殿であろうか。「明細帳」は境内社として十二神社(大山祇命)を記録するが,それではないと思われる。

寺泊矢田の神明神社狛犬(吽像)寺泊矢田の神明神社(阿像)
拝殿の前の狛犬の台座には「□□□□□記念 昭和十六年十二月八日」とある。
削り取られている数文字は「開戦記念」かなにかであろう。

(新潟県長岡市寺泊矢田)
2010.7.3


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