黒姫神社は，旧刈羽郡高柳町の岡野町に鎮座する。鳥居の額束には「黒姫大明神」とある。
「神社明細帳」（明治十七年）に「岡野町村字宮原鎮座 黒姫神社」とある。
応永二年（1395）五月二日，当社の西にある黒姫山に鎮座する鵜川神社（『延喜式』所載の「鵜川神社」の論社）の分霊を勧請したと伝える。
祭神は彌都波能賣命と黒姫神の二柱である。
明治四十二年（1909），字上ノ山の熊野神社（速玉男命，伊弉冉尊，事解男命）および境内の稲荷社（倉稲魂命），字上ノ山の石動神社（石動彦命，石動姫命，天目一箇命），字橋詰の諏訪神社（健御名方命）を合祀した。
さらに昭和四十七年（1972）に栃ケ原字カンカケの地神社（埴山姫命，健御名方命）を合併した。
拝殿の背後に本殿が建っている。
拝殿の細部。