諏訪神社守門神社は,旧栃尾市の南端,半蔵金地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡半蔵金村字村中 無格社・諏訪神社守門神社」とある。
社地は,集落を見下ろす高台で,境内は杉や欅やの巨木に囲まれた聖域であったが,2004年10月23日の中越地震で社殿や巨木が倒壊した。
当社は,守門神社と諏訪神社を合併したものである(合併の時期は不明)。健御名方命と苅谷田媛命を合殿で祀っている。
守門神社は慶長年間(1596-1615)の創立とも伝える。
守門神社(巣守神社)は,魚沼・古志一帯で多く見られる土着の神であるが,諏訪神社は信州から来て地域を開拓した人の氏神だったのであろう。
「明細帳」は境内社を二社記録している。稲荷神社(保食命)と太田神社(倉稲魂命)で,いずれも石祠で由緒は不明である。
狛犬は地震の被害を免れたのであろう。台座だけが新調されている。
境内に「胞姫さま(えなひめさま)」という石像などが集められている。「だきひめ」とも呼ばれて親しまれている。
男女の姿が浮き彫りにされた道祖神で,新潟県に多く見られる。
(新潟県長岡市半蔵金2297)
2010.5.2