見日神社(けんにちじんじゃ)は,JR(越後線)刈羽駅の南800メートルに鎮座する。
景行天皇(人皇第十二代)の時,東夷を平定して帰国する吉備武彦命が沖を船で通ったが,暴風雨に襲われた。日の神に祈ったところ風雨が止み,また大雀が現れて先導し刈羽の岸に上陸することができた。よって,上陸地の当方にある丘(現社地)に日の神である大日孁尊を祀った。
以上は伝承であり,創立の時期は不明であるが,刈羽の守護神として古くから崇敬を集めている。
明治末に,外山の神明神社と前田の眉見神社を合併した。
現在,大日孁尊のほか,大己貴命と稚日女命を合祀している。
社殿の横に石塔や石祠が集められている。
資料には,十二神社(句句廼馳命),熊野神社(伊弉諾命),道祖神社(武甕槌命,経津主命)の石祠が記録されている。
参道に,人面のような狛犬(年代不明)が置かれている。
(新潟県刈羽郡刈羽村刈羽)
2010.4.3