にいがた百景2

雲高山国上寺(燕市国上〈くがみ〉)

弥彦神社の託宣によって創建されたという国上寺の本堂
国上寺(こくじょうじ)は,弥彦山の南5キロメートル,国上山(くがみやま)の中腹にある。
弥彦大神の託宣によって和銅二年(709)に建立されたと伝える古刹である。
修験道として開山したが,変遷を経て現在は真言宗豊山派に属している。別当寺として弥彦神社とも関係が深い。
国上寺本堂内部国上寺本堂細部
現在の本堂は享保三年(1718)に再建されたものである。
本堂の中央に阿弥陀如来像があり,周囲を役行者,閻魔大王,おびんづるさま等が囲んでいる。

国上寺の境内国上寺の六角堂
境内に六角堂がある。文治三年(1187),奥州に下向する源義経の一行が当寺に立ち寄り,前途無事を祈願して大黒天木像を寄進した。これを安置するために文化十三年(1816)に建てられたものである。

良寛和尚の晩年の住まいとして知られる五合庵への道が本堂から続いており,またその途中には弥彦神社の神(天香児山命)が最初に鎮座した場所と伝える香児山(かごやま)がある。

国上山
国上山を眺める(弥彦村山岸付近から)。

(新潟県燕市国上1407)
2005.5.21, 2010.3.6

国上寺(國上寺)五合庵(公式サイト)


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