新潟県神社探訪

香児山(燕市国上〈くがみ〉)

弥彦神社の神が最初に鎮座した香児山
香児山(かごやま)は,良寛和尚ゆかりの国上山にある。
国上寺の本堂から五合庵(良寛が晩年を過ごした草庵)に向かう途中に小高い山があり,案内板が立っている。
それによると,弥彦神社の祭神である天香児山命(アメノカゴヤマ)が最初この場所にとどまり,二代目の天五田根命(アメノイツタネ)までここに鎮座したが,夏期に水が涸れるため,三代目の天忍人命(アメノオシヒト)の時に現在の弥彦神社の場所に遷ったという。
この伝承は弥彦神社関連の資料にはまったく見えないものであるが,国上寺は弥彦大神の託宣によって創建されたという伝承もあり,国上寺と弥彦神社の関係は深いと思われる。
香児山山頂
上部に石塔を祭る小祠があるが,詳細は不明。

(新潟県燕市国上)
2010.3.6


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