荒川神社は,JR(羽越本線)月岡駅の東6キロメートルの荒川地区に鎮座する。月岡温泉に近い場所である。
初め熊野社であった。「神社明細帳」(明治十六年)に「荒川村字出土 無格社 熊野社」とあり,その後の追記に「大正七年二月七日同大字字浦山寺ノ下神明社,字家浦神明社を合併ノ上荒川神社ト改称」とある。
現在の祭神は,伊邪那岐命,天照皇大神,宇迦之御魂命,建御名方命,大山祇命,水波乃女命である。
当社の近くを流れる荒川川(あらかわがわ)の3キロメートルほど上流には,剣龍峡という景勝地がある。
石段の上が平坦な台地になっており,社殿が建っている。本殿は覆屋で囲われているが神明造のようである。
拝殿側面の装飾。
向拝などに,ていねいな彫刻があり,保存状態もよい。
(新潟県新発田市荒川)
2009.10.10