日吉社は,加茂市街から加茂川を4キロメートルほど遡った狭口の芦ノ出(あしので)地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「南蒲原郡狭口村字瀧ノ沢 無格社・日吉社」とある。
祭神は大山咋命で,寛和元年(985)の創立とする伝承があるという。
「明細帳」によると明治四十年(1907)に長瀬神社境内の諏訪社に合併されたようだが,その後もこの地区で祭祀が続いているのであろう。
社殿は簡素である。額には「山王大権現」とある。
境内には庚申塔などの石塔,石祠が数基ある。
社殿の建つ高台から参道を見下ろす。
(新潟県加茂市狭口甲192)
2009.10.3