諏訪神社は,阿賀町役場の南東3キロメートルの野村地区に鎮座するが,もとは別の場所にあった。
「神社明細帳」(明治十九年)に「東蒲原郡三郷村字楠川 無格社 諏訪神社」とある。
祭神は健御名方命で,合殿に大山祇命,豊城入姫命,天照大神,豊受大神,大鷦鷯尊を祭る。
明治四十年(1907)に,字下谷地の實首神社と合併のうえ,現在地に遷った。
實首神社は後白河天皇の第三皇子の以仁親王(もちひとしんのう)を祭る。親王は治承四年(1180)平家討伐を試みるが,事が漏れ追討された。新潟や福島には,親王が東国にまで逃亡して伐たれたとする伝承が残っている。實首神社は養和元年(1181),首実検の場所に創立されたという。
(新潟県東蒲原郡阿賀町野村)
2009.9.26