新潟県神社探訪

若宮八幡神社(阿賀町八木山〈やきやま〉)

八木山の若宮八幡神社
若宮八幡神社は,JR(磐越西線)津川駅の東方10キロメートル,八木山地区に鎮座する。往時,大火によって村内すべて焼失したためこの地を「焼山」と称したが,後に「八木山」に改めたと言われる。
「神社明細帳」(明治十九年)に「東蒲原郡栄山村字表 無格社 若宮八幡神社」とある。
安永六年(1777)の創立で,祭神は大鷦鷯尊(仁徳天皇)である。
この集落は,はじめ寒村であったが,寛永年間に海道が開通して参勤交代の要所となってにぎわった。嘉永四年(1851)には,吉田松陰が東北遊学のさいにこの地に投宿した。
大正三年(1914)の磐越西線開通後は,しだいに人跡まれとなった。
八木山若宮八幡神社社殿正面八木山若宮八幡神社拝殿内部
八木山若宮八幡神社本殿
社殿は簡素だが,流れ造りの本殿が別棟で建っている。

(新潟県東蒲原郡阿賀町八木山)
2009.9.26


阿賀町(旧 津川町地区)の神社