八幡神社は,JR(磐越西線)津川駅の西1.5キロメートル,旧小川荘西村に鎮座する古社で,「会津六社」の一として崇敬を集めた。
皆川正次(みながわまさつぐ)が筑前箱崎の八幡宮を下総に勧請し,さらに延暦十二年(793)に神輿を奉じて当地に入り創建したと伝える。鎌倉時代には,平忠茂が社殿を造営したという。
明治の戊辰戦争のさいに古記録などの文物を失った。
祭神は,足仲彦命(仲哀天皇),気長足姫尊(神功皇后),誉田別尊(応神天皇)である。
安永二年(1773)の石鳥居をくぐると,苔むした参道の向こうに社殿が見える。
向拝に鳩の装飾がある。
拝殿と社殿。杉に囲まれた境内はかなり広い。
参道途中に置かれた狛犬は,台座が苔に覆われていて年代等は不明。
(新潟県東蒲原郡阿賀町西)
2009.9.26