にいがた百景2

親鸞上人立像(胎内市中村浜〈なかむらはま〉)

越後の里親鸞聖人
親鸞上人立像は,JR(羽越本線)中条駅の西北西6キロメートル,胎内市(旧北蒲原郡中条町)の中村浜にある。
正式には「宗教法人越後の里親鸞聖人」といい,浄土真宗の開祖である親鸞(1175-1262)を顕彰するために,親鸞や真宗ゆかりの文物を収集・展示する施設である。(親鸞は1207年の「承元の法難」で越後に流罪となり,赦免後も含めて8年ほど越後に住んだとされる。)
当施設は,高さ40メートルの親鸞上人の像で特に有名である。内部に階段があり,頭部まで登ることができる。
越後の里親鸞聖人建物越後の里親鸞聖人受付
受付で拝観料を納める。奥に見える階段で立像の内部を登る。
親鸞聖人立像の内部親鸞聖人内部
どこまでも螺旋状の階段が続く。採光は小さな窓だけなので,晴天時以外は足元が不安かもしれない。
周囲に遮るものはなく,日本海の眺望がすばらしい。

親鸞聖人立像(頭部)親鸞聖人立像の目の部分親鸞聖人の目で周囲を眺める
ようやく頭部にたどり着き,親鸞上人の目で越後平野の田園風景を楽しむ。

隣に西方の湯という入浴施設があり,ありきたりの入浴施設に満足できない温泉通の間では根強い人気がある。

(新潟県胎内市中村浜)
2009.5.5


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