新潟県神社探訪

厳島神社(胎内市地本〈じもと〉)

胎内市地本の厳島神社
厳島神社(いつくしまじんじゃ)は,JR(羽越本線)平木田駅の西3.5キロメートル,旧中条町の地本地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡地本村字前田 無格社・神明宮」とある。
祭神は天照大御神である。
旧地本村には,神明宮のほかに市杵島姫命を祭神とする産土神の嚴島神社が鎮座した。初め字弁天島という場所に鎮座したが,水害のため寛文八年(1668)に字前田に移転し,明治九年(1876)に稲荷社(宇迦御魂命)を合併した。
大正二年(1913),神明宮に厳島神社を合併し,社号を厳島神社と改めた。
地本の厳島神社社殿地本の厳島神社拝殿内部
拝殿に「厳島神社」と書かれた大きな額が掛かっている。
地本の厳島神社本殿

地本の厳島神社境内
境内に置かれた石祠は合併した神社に由来するものだろうか。
「明細帳」によると,神明宮の境内には河内神社(水波能女命)の石祠が祀られていたようである。

ここは海岸に近い場所だが近くにミズバショウの群生地があることで知られる。

(新潟県胎内市地本290)
2009.5.5


胎内市(旧 中条町〈乙地区〉)神社