にいがた百景2

坂戸城跡(南魚沼市坂戸〈さかど〉)

南魚沼市美佐島から坂戸山の眺め
坂戸山(633.7m)は,JR(上越本線)六日町駅の東にある。この山は,南北朝期から戦国時代にかけて長尾氏によって山城が経営されていた。
坂戸城主・長尾政景の嫡子として生まれたのが,後に上杉謙信の養子となり,謙信の死後,上杉景虎を倒して上杉家を継いだ長尾景勝(1555-1623)である。
長尾政景の家臣であった樋口兼豊の子が後の直江兼続(なおえかねつぐ,1560-1619)で,その才知と美貌により六歳から景勝に小姓として仕えた。
坂戸城は景勝と兼続が青年期を過ごした場所である。

家臣屋敷跡
鳥坂神社の横の道を進むと「坂戸城家臣屋敷跡」の碑がある。
坂戸城跡の碑上杉景勝・直江兼続の生誕地
さらに進むと石垣が残っている広場があり,上杉景勝と直江兼続の生誕地を示す石碑がある。
この道を登ると「城坂コース」と名付けられた登山道となり,1時間ほどで山頂に着く。
坂戸山山頂
山頂には富士権現社が祭られている。
(なお,六日町駅近くに鎮座する八幡宮は,延喜式所載の古社で,はじめはこの坂戸山の山頂に祭られたともいう。)

坂戸山山頂からの眺望(北方向)
東京スカイツリーと同じ高さの山頂からは360度の眺望が得られる(小千谷方面)。
坂戸山山頂からの眺望(南方向)
南側の眺望(塩沢・湯沢方面)。

(新潟県南魚沼市坂戸)
2007.9.9, 2008.10.4


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