新潟県神社探訪

新屋神社(村上市新屋〈あらや〉)

朝日村新屋の新屋神社鳥居
新屋神社は,旧岩船郡朝日村の新屋地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩船郡新屋村字宮屋敷 無格社・河内神社」とある。
安元二年(1176)猿沢村福立山の城主石黒上総介正清が創立したという伝承がある。
祭神は雲上佐一郎で,新屋村の産土神である。
明治四十年(1907),十二所神社(康治年間〈1142-43〉の創立で,大己貴命と少彦名命を祀る),雷神社(大雷命),十二神社(大山祇命)を合併し,地名による社号に改めた。
朝日村新屋の新屋神社拝殿正面朝日村新屋の新屋神社社殿全貌
拝殿は,向拝付きの切妻造である。
朝日村新屋の新屋神社拝殿装飾朝日村新屋の新屋神社拝殿木鼻
朝日村新屋の新屋神社本殿
「明細帳」は境内社三社を記録する。十二神社(大山祇命),神明宮(天照皇大御神),秋葉神社(迦具土命)であるが,今は見えない。本社に合併したのであろう。

(新潟県村上市新屋)
2008.7.5


旧朝日村南部神社