新潟県神社探訪

神明宮(村上市釜杭〈かまぐい〉)

朝日村釜杭の神明宮鳥居
神明宮は,旧岩船郡朝日村の釜杭地区に鎮座する。
場所は三面川の支流・長津川の左岸で,JR(羽越本線)村上駅の東10キロメートルほどの山間部である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩船郡釜杭村字家ノ上 無格社・神明宮」とある。
建仁元年(1201)の創祀の神明宮と永禄年間(1558-1569)創祀の八幡大神(誉田別尊)が合殿で祀られている。
朝日村釜杭の神明宮社殿釜杭の神明宮社殿扁額釜杭の神明宮拝殿内部
扁額には中央に「神明宮」と書かれ,右に「八幡宮」左に「疱瘡神」とある。

釜杭の神明宮拝殿側面釜杭の神明宮本殿
社殿の側面。薮が深くて近づけない。
釜杭の神明宮拝殿前釜杭の神明宮拝殿手挟釜杭の神明宮拝殿向拝木鼻
社殿は大正四年(1915)の建築で手が込んだ造りだが,かなり傷んでいる。拝殿前の石灯籠は文久元年(1861)の奉納である。

釜杭の神明宮境内社
境内に稲荷社(正一位朝日稲荷大明神)が祭られている。「明細帳」は「境内神社壱社」として天文元年(1532)創立の稲荷神社(倉稲魂命,合殿大山祇命)を記録し,明治四十一年(1908)に本社に合併したとする。この稲荷社との関係は不明。

(新潟県村上市釜杭)
2008.7.5


旧朝日村南部神社