新潟県神社探訪

諏訪神社(村上市十川〈そがわ〉)

朝日村十川の諏訪神社
諏訪神社は,旧岩船郡朝日村の十川地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩舩郡十川村字高屋敷鎮座 無格社・諏訪神社」とある。
伝承によれば当社はもとは八幡神社で,天喜五年(1057),源頼義が奥州遠征の帰途,当八幡神社に立ち寄り矢を奉納したのが発祥という。
くだって文明三年(1471),大葉沢城主の鮎川清長が信濃国の南方刀美神社(すなわち諏訪大社上社)から勧請して八幡社と合わせ祭り,「諏訪神社」と改称したという。
祭神は武南方命で,合殿で天照皇大神と応神天皇を祭る。
明治十七年(1884)に村社に列せられた。
明治四十年(1907),字屋敷の石動神社(太玉命),字十二ノ下の十二所川内神社(祭神不詳),字稲荷林の稲荷神社(倉稲魂命)を合併した。
旧十川村と古渡路村の産土神である。
朝日村十川の諏訪神社社殿朝日村十川の諏訪神社拝殿内部
「諏訪大明神」の額が掛かっている。
朝日村十川の諏訪神社拝殿向拝彫刻朝日村十川の諏訪神社拝殿向拝彫刻朝日村十川の諏訪神社拝殿向拝彫刻
朝日村十川の諏訪神社拝殿向拝彫刻朝日村十川の諏訪神社拝殿向拝彫刻
社殿は細部の装飾に至るまで立派である。

朝日村十川の諏訪神社境内

(新潟県村上市十川557)
2008.7.5


旧朝日村南部神社