諏訪神社は，旧栃尾市の小向地区に鎮座する。栃尾の市街地から南東に5キロメートルほど入った場所である。すぐ前を刈谷田川が流れる。
「神社明細帳」（明治十六年）に「古志郡小向村字下モ小向 無格社・諏訪神社」とある。
当社は，健御名方命を祭る小向地区の産土神である。
明治四十一年（1908），字十二ノ上の大山祇神社（大山祇命）を合併した。
小向には永禄年間（1558-1569）の創立とも伝える日光神社（祭神は豊城入彦命）もあり，庄屋の家で個人の鎮守として祭られていたという。今は当社に合祀されている。
一見，簡素な社殿であるが，細部に手の込んだ彫刻が施されている。
