新潟県神社探訪

熊野神社(佐渡市新穂青木〈にいぼあおき〉)

佐渡市新穂青木の熊野神社
熊野神社は,旧新穂村の新穂青木に鎮座する。
神社明細帳に「佐渡國加茂郡青木村字中之宮 村社・熊野神社」とある。
創立年月は不詳。明和元年(1764)に焼失,同二年再建の記録がある。青木の一部の産土神で,櫛御氣野命を祭神とする。
明治六年(1873),村社に列せられた。
明治四十一年(1908)三月,字下之宮の諏訪神社(健御名方命,譽田別尊)を,同八月に字上之宮の白山神社(伊弉冉尊,菊理姫命)を合併した。(境内に白山神社の手水鉢の台石が保存されている。)
さらに明治四十二年(1909)に字坪山の北野神社(菅原道真朝臣)を合併した。
新穂青木の熊野神社拝殿新穂青木の熊野神社
拝殿は,向拝を持たない佐渡様式の堂々とした構造である。
新穂青木の熊野神社本殿新穂青木の熊野神社本殿(部分)
本殿は大部分が覆われておりよく見えないが,本格的な構造のようである。

新穂青木の熊野神社秋葉山石塔
境内に高さ3メートルほどの石塔がある。
弘化四年(1847)の制作で,小比叡山蓮華峰寺の僧・道本の書である。「穐葉大權現」と大書されている。
平成十六年(2004),市の有形文化財に指定された(指定書番号「建第15号」)。

(新潟県佐渡市新穂青木)
2008.3.2


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