羽黒神社は,旧羽茂町の三瀬,赤岩地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「羽茂郡三瀬村字イワネ 岩根 村社・羽黒神社」とある。
正徳元年(1711)の創立で,三瀬村のうち赤岩地区の産土神である。祭神は倉稲魂神で,明治六年(1873)に村社に列せられた。
簡素な拝殿に「羽黒山」の額が掛かっている。
(三瀬には大泊,野崎,赤岩の三集落があり,それぞれに羽黒神社が鎮座していた。野崎地区の羽黒神社は大泊の羽黒神社に合併された。)
拝殿は,冬期の暴風雪を避けるために囲われている。
社殿を守る狛犬(昭和五年)は,短足で変わった表情している。
社地からは,早春の佐渡海峡がまぶしい。
(新潟県佐渡市羽茂三瀬〈赤岩〉)
2008.3.2