春日神社は,相川市街の南端に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「佐渡郡雑太郡下戸村字宮ノ腰 村社・春日神社」とある。
慶長十二年(1607),現在地の西方1.2キロメートルの春日崎に創立された。(創立時は「姫大神宮」と称したともいう。)
元和五年(1619)現在地に遷座した。
祭神は,武甕槌命,斎主命(いわいぬし,経津主神の別名),天津児屋根命,姫大神である。
大正七年(1918),境内の若宮社(聖武天皇姫君を祀る)を合併した。
「明細帳」は境内社の船玉神社(元文元年〈1736〉創立で猿田彦命を祀る)を記録しているが,見当たらない。本社に合併されているのであろうか。
境内は広いが,社殿は奥まった場所に窮屈そうに建っている。
拝殿に能面が掛かっている。
正保二年(1645)境内に能舞台が建てられ,以来,神事能が奉納された。
明治の初めに能舞台はなくなっが,平成十八年(2006)に羽茂滝平(はもちたきだいら)の諏訪神社から舞台を移築した。
(新潟県佐渡市相川下戸村)
2008.3.2