新潟県神社探訪

善知鳥神社(佐渡市相川下戸村〈あいかわおりとむら〉)

相川下戸村善知鳥神社
善知鳥神社(うとうじんじゃ)は,相川市街の南端に鎮座する。
「神社明細帳」に「佐渡郡相川町大字下戸村字宮ノ腰四一五番地 郷社 善知鳥神社」とある。
仁平元年(1151)の創立で,はじめ住吉神社と称し,下相川に鎮座し,のち現在地に遷ったという。相川町の総鎮守で,明治六年(1973)に郷社に列せられた。
祭神は,神直日神,大直日神,八十枉津日神,底筒男命,中筒男命,表筒男命,底津少童命,中津少童命,表津少童命である。
ほかに稲荷神社と岩戸神社が境内社として祭られている。
奇妙な社号の由来は不明。青森市に同名の善知鳥神社が鎮座するが,祭神が異なるので,両社の関係はないと考えられる。
昭和十一年(1936),字野萩の鹿伏大神宮(旧称「天照皇大神宮」で祭神は大日孁貴尊,手力雄命,豊秋津姫命で,合殿豊受皇大神宮に國常立尊,瓊瓊杵尊,天児屋根命,太玉命を祀る)を合併した。
相川下戸村善知鳥神社社殿正面善知鳥神社拝殿内部
鳥居をくぐると参道が右に折れ,社殿が見える。拝殿に「善知鳥大明神」の額が掛かっている。
善知鳥神社拝殿細部善知鳥神社拝殿細部善知鳥神社拝殿細部
拝殿には丁寧な彫刻の装飾が見える。

善知鳥神社狛犬(吽像)善知鳥神社狛犬(阿像)
やや風変わりな表情の狛犬。狛犬は計三対ある。

(新潟県佐渡市相川下戸村)
2008.3.2


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