八幡宮は,旧金井町の金井新保地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「佐渡國雜太郡新保村字宮ノ下 郷社・八幡宮」とある。
創立年月は不詳であるが,新保・西方・大和田の三村の産土神である。明治六年(1873)に郷社に列せられた。
由緒は不詳だが,文永七年(1270)再建という記録がある。新保,西方,大和田の産土神である。
祭神は,應神天皇,神功皇后,武内宿祢である。
明治四十年(1907)に字西澤の諏訪神社(健御名方命)を,同四十一年に字川尻の日吉神社(大己貴命)を,昭和三十六年には字山王の大彦神社(大彦命)を合祀した。
また境内にあった金刀比羅社(崇徳天皇),北野社(菅原道實ママ),稲荷社(豊宇氣比賣神),諏訪社(健御名方神),熊野社(伊邪那美神)も,今は本社に合祀されている。
社号標の「郷社」の文字が消されている。佐渡地区では旧社格の部分を律儀に消している例が多い。
鳥居の両脇に座る狛犬は,典型的な佐渡様式である。
拝殿も佐渡でよく見かける重厚な形である。屋根には鴟尾がある。
拝殿近くに狛犬がもう一対ある。こちらは佐渡様式ではない。
(新潟県佐渡市金井新保)
2008.3.1