新潟県神社探訪

火結神社(村上市関口〈せきぐち〉)

村上市関口の火結神社鳥居
火結神社は,旧朝日村の関口地区に鎮座する。高根川が大須戸川と合流する場所である。集落の裏手に鳥居と狛犬がある。
鳥居の左に薬師如来の堂(堂の額には「杉王山」とある)が見えるが,火結神社までは長い石段が続いている。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩舩郡関口村字澤内 無格社・日結神社」とある。祭神は火産霊命で,関口地区の産土神である。
創立年月は不明だが,伝承では初め澤内山の山頂に祀られていたといい,現在地(字上ノ山2149番地)には神明宮(天照大御神)が祀られていた。
明治四十二年(1909),神明宮に字澤内の火結神社(火産霊命)と字十二林の大山祇神社(大山祇命)を合併し,社号を「火結神社」に改めた。つまり,本来は神明宮だったが,合併した火結神社を社号としたのである。
関口の火結神社拝殿関口の火結神社本殿
下草をかき分けて石段を登ると均整の取れた姿の社殿が建っている。

火結神社拝殿彫刻火結神社拝殿内部
向拝の彫刻は,しめ縄に隠れてよく見えないが,力強い龍の足がのぞいている。拝殿の天井は書や絵で飾られている。

火結神社参道

(新潟県村上市関口2149)
2007.7.7


旧朝日村北部神社