新潟市神社探訪

開市神社(新潟市北区葛塚〈くずつか〉)

豊栄葛塚の開市神社鳥居
稲荷神社の境内にある開市神社は,葛塚を庄屋として治めていた遠藤家の三人(七郎左衛門宗寿,七郎左衛門国忠,七郎昭忠)を神として祭る神社である。
文久三年(1863)に,町家の人々が遠藤宗寿を開市の神として稲荷神社の境内に祭ったが,同時に農家の人々は宗寿を用水路の神として石動神社の境内に祭った。翌年には国忠も合祀された。つまり同じ神霊が二カ所に祭られていたのである。
明治四年(1871)に常盤町(北区役所付近)が置かれた際に両社が合併されて開市神社となった。現在の拝殿はその時の建造である。
昭和三年(1928)には明治維新で功績のあった遠藤昭忠が開市神社に合祀された。
昭和四十四年(1969)に,常盤町から現在地(稲荷神社境内)に遷された。
豊栄葛塚の開市神社開市神社額
拝殿には「開市神社」と「遠藤霊神」の二つの額が掛かっている。
豊栄葛塚の開市神社本殿
本殿はかなりの高床構造である。

(新潟県新潟市北区葛塚,JR豊栄駅から徒歩10分)
2007.6.3, 2008.9.19


新潟市北区(旧 豊栄市〈葛塚地区〉)神社