須賀神社は,JR磐越西線の猿和田駅の南800メートル,中川新に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡中川新村字宮ノ元 無格社・須賀社」とある。
寛文年間(1661-1673)に中川新村を開発した際に創立された。
須佐男尊を祭る当地区の鎮守で,初め「牛頭天王」と称したが,明治三年(1870)に「須賀社」と改称した。明治五年(1872)に村社に列せられた。
明治四十三年(1910)に,字上ノ平の天満宮(菅原道真朝臣),字諏訪ノ木の諏訪社(八坂刀賣命)を合併して現社号に改めた。合併された二社も開村時の創立である。
「明細帳」によると境内が二社あった。琴平社(大物主命)の社殿と山神社(大山祇之神),風神社(志奈津彦之神,志奈津姫之神),水神社(水波之霊神)を合祀する社殿があるとされるが,見当たらない。本社に合併されたのであろう。
社殿は安政五年(1858)に改築したとされる。
社地周辺には水田が広がり,菅名岳に続く山並みの新緑も美しい。
(新潟県五泉市中川新830番地)
2007.6.2