白山神社は,宿根木の琴浦地区に鎮座する。民家が密集した崖下の窮屈な場所である。
鳥居には享和二年(1802)の刻字がある。
「神社明細帳」に「羽茂郡琴浦村字川ノ上 村社・白山神社」とある。
「明細帳」は嘉元三年(1305)創立とする。菊理比女命を祭神とする琴浦村の産土神で,明治六年(1873)に村社となった。
明治四十一年(1908)に宿根木の白山神社に合併された。しかし合併は書類上の処理で,この地での祭祀が続いたようである。
非常に狭い場所に簡素な拝殿が建てられている。
境内に天満宮が祀られている。
(新潟県佐渡市琴浦)
2007.3.12