戸上神社は，琴浦地区の海岸から700メートルほど内陸に進んだ岩屋山の裾に鎮座する。
「神社明細帳」に「羽茂郡宿根木村字松蕾山 無格社・戸上神社」とある。
宿根木新田地区の産土神で，祭神は手力雄命である。
参道入り口の鳥居の額束には「十上神社」とある。
境内までは石段が続く。
「明細帳」によると，明治三年（1870）に白山神社に合併となったものの，十三年（1880）に再建復旧となり，あらためて四十年（1907）に白山神社に合併されたようである。
このような経緯にもかかわらず，当地での祭祀が継続しているようである。
拝殿内に巨大な性神が安置されている。
