新潟県神社探訪

眞野宮(佐渡市真野〈まの〉)

順徳天皇を祭る眞野宮
眞野宮(まのぐう)は,旧真野町大字真野に鎮座する。順徳天皇を祭り,菅原道真朝臣と日野資朝朝臣を配祀している。当宮は,明治維新までは,順徳天皇の火葬塚を管理する真輪寺(しんりんじ,真言宗)であった。
承久の乱の後,佐渡配流となった順徳天皇がこのあたりで二十二年間をすごし,仁治三年(1242)に四十六歳で崩御した。真輪寺の阿弥陀堂には天皇の木像が伝わっていた。
明治の神仏分離政策を受け,真輪寺は「真野宮」となり,明治九年(1876),天皇木像が鎮座した跡に社殿を新築した。
大正九年(1920)に現在の新殿遷座祭をおこなった。
眞野宮拝殿正面真野宮
拝殿,本殿とも重厚な姿である。

真野宮境内
社殿の背後に,行在所(阿弥陀堂)跡への石段がある。

なお,ここから北東に5キロメートルほど離れた旧畑野町には順徳天皇の皇女の墓皇子の墓がある。

(新潟県佐渡市真野)
2007.3.11


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