新潟市神社探訪

下山神社(新潟市西蒲区西川下山〈にしかわしもやま〉)

西川下山の下山神社
下山神社は,旧西川町の下山地区に鎮座する(新潟市と合併して住所表記が「西川下山」となった)。
もとは永禄年間(1558-1569)創立の諏訪社(健御名方命を祭る)であった。
昭和十九年(1944)に字上畑の八幡社(譽田別尊)を合併し,下山神社と改称した。
「神社明細帳」(明治十六年)は境内社を二社記録する。神明社(大日孁貴尊)と稲荷社(宇賀魂命)である。境内社も本社に合併されているのであろう。
下山神社拝殿下山神社拝殿の装飾
拝殿の蟇股に相当する部分に龍の彫刻がある。
社殿の右手奥は八幡社(誉田別尊)である。祭神は既に本社に合併されているので,社殿を移転保存しているのであろう。
下山神社本殿下山神社本殿装飾
重厚優美な本殿である。

淡島神社
境内西側に淡島神社が鎮座する。もとは村内某氏の私邸に祭られていたものを大正八年(1919)に遷したという。祭神は少彦名命で,徳島県阿南市富岡町の淡島神社を勧請したと伝える。
また境内の入口近くに妙見塔(北極星,北斗七星の神格に対する信仰にかかわる)が建っている。天保七年の造立である。

(新潟県新潟市西蒲区西川下山)
2006.10.21


新潟市西蒲区(旧 西川町〈鎧郷地区〉)神社