新潟県神社探訪

神明社(阿賀野市渡場〈わたりば〉)

阿賀野市渡場の神明社
神明社は,旧安田町の渡場地区に南向きに鎮座する。
創立年は不詳であるが,渡場の開村は正保年間(1644-1647)頃とされており,当社の創建もその頃であろう。
祭神は天照皇大神である。
阿賀野市渡場の神明社社殿渡場の神明社拝殿内部
拝殿には戸板がない。
明細帳によると,境内社が一社あり,稲荷社(倉稲魂命)と須賀社(須佐男命)を合殿に祀るという。(今は拝殿の両側に一棟ずつ小祠がある。いずれが明細帳にいう境内社なのか,不明。)
渡場の神明社本殿

安田橋跡
社地は阿賀野川に近い。
大正四年(1915),延長309メートルの安田橋が開通した。しかし昭和十九年(1944)に洪水で流失した。昭和二十四年(1949)に二代目の安田橋が完成したが,これも昭和三十一年(1956)の洪水で破損し,昭和三十三年(1958)には完全に流失した。その後,2キロメートルほど下流の新保地区に新たな橋が架けられ,渡場地区の安田橋は姿を消した。
残った橋台がわずかに二代目安田橋の面影を伝えている。

(新潟県阿賀野市渡場)
2006.9.30


旧安田町神社