新潟県神社探訪

母衣王神社(阿賀野市山崎〈やまざき〉)

阿賀野市山崎の母衣王神社社頭
母衣王神社(ほろおじんじゃ)は,旧北蒲原郡笹神村の役場の東200メートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十七年)に「北蒲原郡山㟢町字母衣王山 無格社・母衣王神社」とある。
明徳二年(1391)の創立と伝える。初め「元母衣王堂」と称する場所に鎮座したが,天正九年(1581)に現在地に遷った。
息長帶比賣尊(神功皇后)を主祭神とする。
母衣王権現と称していたが,明治二年(1869)に「香椎宮」と改称し,さらに同十二年(1879)に現社号に改めた。
明治十七年に村社に列せられた。
「明細帳」は境内社を三社記録する。山神社(大山祇命),疱瘡神社(大己貴命),三社(天照大御神,誉田別尊,天津児屋根命)である。
明治四十年(1907)に字往来脇の住吉社(上筒男命,中筒男命,底筒男命)を合併した。
阿賀野市山崎の母衣王神社鳥居額束阿賀野市山崎の母衣王神社参道
木の鳥居をくぐると石製の二の鳥居があり,社殿まで石段が続く。

阿賀野市山崎の母衣王神社拝殿正面阿賀野市山崎の母衣王神社拝殿の屋根
拝殿の屋根には「母」「衣」「王」の三文字が見える。
阿賀野市山崎の母衣王神社社殿
美しい瓦で葺かれた拝殿の背後に本殿が建っている。

阿賀野市山崎の母衣王神社本殿阿賀野市山崎の母衣王神社本殿細部母衣王神社本殿脇障子
流れ造りの本殿は細部の装飾もたいへん美しい。

母衣王神社境内住吉大神
境内に住吉大神が祭られている。明治四十年に合併した住吉社との関係は不明。

(新潟県阿賀野市山崎)
2006.5.27


旧 笹神村(南部)神社