新潟県神社探訪

伊久礼神社(三条市井栗〈いぐり〉)

伊久礼神社
伊久礼(いくれ)神社は,JR(信越線)保内駅の北西1.5キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十七年)に「南蒲原郡井栗村字西屋敷 村社・伊久礼神社」とある。
祭神は埴安神と闇御津羽神で,合殿で譽田別尊,足仲彦尊,八重事代主命,罔象女命,倉稲魂命を祭る。
井栗の一部の産土神であるが,創立年月は不詳。元来,八幡社であったともいう。
明治五年(1872)に村社に列せられた。
当社は「延喜式」所載の「伊久禮神社」(蒲原郡十三座の一)に比定されている。
明治四十年(1907),字實入田の諏訪神社(健御名方命)と字石動の石動神社(天磐門開神)を合併した。
境内に古峯神社の石祠と賽神の石塔がある。
伊久礼神社拝殿伊久礼神社拝殿天井
拝殿は簡素なものである。もと八幡社であったことから,天井には鳩が描かれている。

伊久礼神社参道
参道は藤の花びらで覆われていた。
この藤は当社から北東1.5キロメートルの場所に祭られている藤ノ木権現から移植されたものである。
藤ノ木権現の場所が伊久礼神社の故地とされる。

(新潟県三条市井栗)
2006.5.20


旧 三条市(北部)神社