小布勢（おぶせ）神社は，JR（信越線）保内駅の南1キロメートルに鎮座する。前を布勢川の清流が流れている。
当社は「延喜式」所載の「小布勢神社」（蒲原郡十三座の一）に比定されている。（五泉市宮町の八幡宮を「式内・小布勢神社」とする説もある。）
かつては現社地より400メートルほど布勢川を遡った場所に鎮座したが，天正二年（1574）に神託によって遷座したと伝える。
祭神は，大比古命と誉田別尊である。また，明治に至って村内にあった諸社を合祀した結果，天照皇大神，大山祇命，建御名方命，菅原道真朝臣も祭っている。また大物主命を祭る琴平神社が参道の脇に建っている。
狛犬（明治三十二年）には「三條町石工若槻八十八刻」という銘がある。
