新潟市神社探訪

神明社(新潟市西蒲区越前浜〈えちぜんはま〉)

鳥之子神社入口
越前浜の神明社は「鳥之子神社」と呼ばれて親しまれている。角田山の北,越前浜地区の南端に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「西蒲原郡越前濱村字上谷地 無格社・神明社」とある。
越前浜の集落は越前国から移住した人(姉川の合戦で敗れた朝倉義景の残党ともいう)によって慶長年間に開かれたと伝えられている。
移住のさい,荒天のため船が難破したが,岸から聞こえる鶏の声のおかげでこの浜辺にたどり着くことができ,以来,この地区では鶏をことのほか大切にしてきたという。鶏肉や卵を口にしない習慣も続いている。
伝承によると当社は,初め角田山の中腹に祀られて「トリノコサマ」「鳥の子明神」などと称したが,嘉永五年(1852)に現在地に遷したという。大正十年(1921)に村社に昇格した。
祭神は天照大神である。
鳥之子神社二の鳥居鳥之子神社参道
境内の入口は簡素だが,かなり長い参道が続き,途中には池や神橋もある。
石の鳥居には「鳥之子/神明社」と二行に分けて書かれている。
奉納された灯籠の数は住民の信仰が篤いことを物語っている。ほとんどが厄年を迎えた住民が寄進したものである。
鳥之子神社拝殿正面鳥之子神社拝殿奉納物

鳥之子神社の本殿鳥之子神社本殿細部
本殿の背後に流造の本殿が建っている。

鳥之子神社の境内には「鳥」にかかわる奉納物が多い。

(新潟県新潟市西蒲区越前浜)
2006.4.15, 2010.7.17


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