新潟市神社探訪

漆山神社(新潟市西蒲区漆山〈うるしやま〉)

旧巻町の漆山神社鳥居
漆山神社は,北陸自動車道の巻潟東インターチェンジの西600メートルに北東向きに鎮座する。
このあたりは旧西蒲原郡巻町の東端である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「西蒲原郡漆山村字本途 無格社 漆山神社」とある。
当社は初め「八幡宮」と称したが,明治十三年(1880)に地名にもとづく現社号に改めた。
祭神は誉田別尊,気長足媛尊,玉依媛命で,漆山地区全体の産土神である。
(漆山地区には本社のほかに住吉神社春日神社が鎮座する。この地域では明治期の「一村一社」政策が徹底しなかったようである。)
漆山神社社殿漆山の漆山神社拝殿額
向拝部分の額に「八幡宮」と旧称が書かれ,拝殿には「漆山神社」の額が掛かっている。

漆山神社の境内社
社殿の横に稲荷神社(祭神は大田命)が祀られている。
「神社明細帳」は境内神社を三社記録し,稲荷神社のほか日吉神社(大山咋命)と諏訪社(健御名方命)が鎮座したようである。
稲荷神社のほかは本社に合併したのであろうか。

(新潟県新潟市西蒲区漆山)
2005.11.12


新潟市西蒲区(旧 巻町〈和納,漆山地区〉)神社