白山媛(しらやまひめ)神社は,寺泊港を見下ろす高台に鎮座する。寺泊の総鎮守である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「三島郡寺泊町字大町 村社・白山媛神社」とある。
創立の時期は不明だが,加賀の白山神社の分霊が修験者によってこの地に祭られたものである。かつては「白山大権現」と称した。
祭神は伊弉冉尊と菊理媛命で,いずれも女神である。
明治五年(1872)に村社に列せられた(この時は柏崎県に属した)。
社殿は明和八年(1771)に再建されたものである。彫刻の保存状態は良好である。
拝殿背後に本殿が建っている。
境内には二面神社ほか,いくつかの境内社が祭られている。
(新潟県長岡市寺泊大町)
2005.8.6
参考:白山信仰とは?