新潟県神社探訪

乙子神社(燕市国上〈くがみ〉)

国上山中腹の乙子神社
乙子神社は,弥彦山の隣に位置する国上山(くがみやま)の中腹に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「西蒲原郡国上村字居下 無格社・乙子神社」とある。
祭神は,天照皇大神,建諸隅命,健御名方命の三柱で,旧国上村の一部の産土神である。
建諸隅命(タケモロズミ)は,弥彦神社の主祭神・天香山命(アメノカゴヤマ)の御子神(天香山命から数えて第七世)である。
国上寺の境内には,天香山命と建諸隅命が鎮座したという伝承をもつ香児山(かごやま)がある。
また弥彦神社境内の摂社にも乙子神社がある。
乙子神社拝殿

乙子神社本殿乙子神社本殿
本殿は,拝殿から少し離れたところに建っている。

拝殿の横に簡素な建物がある。晩年の良寛和尚(1758-1831)が,国上寺の五合庵から移り,約十年間住んだとされる乙子神社草庵を再建したものである。
境内には「良寛詩歌碑」もある。

(新潟県燕市国上1579)
2005.5.8, 2007.1.27


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