愛宕神社は,村松の市街の東に横たわる愛宕山に鎮座する。
往古,修験者がこの山で社殿を営んでいた。正保二年(1645)に村松藩主となった堀直吉が城郭を築くことになり,これを鬼門を守る神と定め,藩費によって社殿を改築した。この時,山号を愛宕山とした。これが発祥である。
神仏習合時代は「愛宕大権現」と称したが,現在は火産霊命,伊弉諾尊,伊弉冉尊を祭神としている。
二の鳥居の先で参道が右に折れ,社殿がある。
明暦二年(1656)に雷火で社殿を焼失。万治元年(1658)に復元再建したのが現在の社殿である。神仏混交期の建築様式を伝えるという。
境内社として於喜久稲荷(於菊稲荷)がある。祭神は倉稲魂命で,寛文元年(1661)の勧請である。
(新潟県五泉市村松甲3326)
2005.5.4, 2013.11.16, 2019.4.13
参考:愛宕信仰とは?