神明宮は愛宕小学校の北に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡石曽根村字本村 無格社・神明 社 宮」とある。
石曽根村の一部の産土神で,大同元年(806)の創立とも伝える古社である。
豊受姫命と宗像三神(田心姫命,端津姫命,市杵嶋姫命)を祭神とする。
明暦二年(1656)に二代藩主・堀直吉が社殿を再興したという。
本殿はかなり大振りである。現在の社殿は,明治三十四年(1901)に改修されたものである。
当社は藩政時代の村松藩五社(注)のひとつとして繁栄したが,維新後は次第に衰微し,県道によって境内が分断されて以後は昔日の面影をまったく失った。
(注) 五社は,当社のほか八幡宮,住吉神社,日枝神社,春日神社である。
(新潟県五泉市石曽根305,蒲原鉄道バス村松駅から徒歩15分)
2005.5.4