新潟県神社探訪

諏訪神社(田上町田上〈たがみ〉)

田上町原ケ崎新田の諏訪神社
諏訪神社は,羽生田駅の北東1.5キロメートル,川ノ下地区に鎮座する。寛治年間(1087-1093)の創立と伝える。
「神社明細帳」(明治十六年)に「田上村大字田上字川ノ下 無格社 諏訪社」として記載されている。
祭神は健御名方命で,寛治年間(1087-1093)に神号を彫刻した石塔であったが,永久年間(1113-1117)に小祠を立てて川ノ内の産土神としたという。
かつて,現社地に上諏訪神社が,諏訪ノ入地区には下諏訪神社が,それぞれ鎮座したという。
諏訪神社社殿諏訪神社本殿
現在の社殿は嘉永年間(1848-1853)の建造である。
諏訪神社本殿
拝殿背後の本殿は一部を覗き見ることができる。「神威」と書かれた額が置かれていた。
相殿造りで,右に健御名方命を,左に下諏訪神社の八坂刀売命を,それぞれ祭っている。

なお,「神社明細帳」には境内社が三社記載されている。
諏訪社(健御名方命),十二社(大山積命)二社である。

(新潟県南蒲原郡田上町大字田上乙23)
2005.5.1


田上町神社