新潟市神社探訪

八幡宮(新潟市秋葉区覚路津〈かくろづ〉)

新津覚路津の八幡宮
覚路津の八幡宮は,新津駅の北西5キロメートル,信濃川と小阿賀野川の合流するあたりに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡覚路津新田円ノ花三枚潟字一本杉 無格社・八幡宮」とある。
慶安元年(1648)当村の開設に際して創立されたという。
祭神は譽田別尊である。
境内はわりに広い。鳥居,狛犬,灯籠など,いずれも新しく,よく整備されている。
八幡宮八幡宮本殿
拝殿背後の本殿は直接見ることができる。
「明細帳」は境内社として神明宮(大日孁貴尊)を記録するが,確認できない。

生石神社白山神社
境内に生石神社(左)と白山神社が祭られている。
「明細帳」によると,明治四十五年(1912),村内の白山媛神社(菊理比賣命)が当社に合併された。
生石神社については次の伝承がある。
「かつてここに池があり,八幡宮境内の石を子供が池に放り込んだところ,その夜は大嵐になった。
翌日,石は元の場所に戻っていた。その日も石を池に入れたところ,ふたたび同じ事が起きた。
村人が祠を造って石を納めたところ,石がだんだん大きくなった。以後,これを〈生き石〉と呼んだ。」

(新潟県新潟市秋葉区覚路津3649番地1)
2005.4.8


新潟市秋葉区(旧 新津市〈荻川地区〉)神社