旧神林村小岩内の荒川神社は,JR 羽越本線の坂町駅の東,約3キロメートルに鎮座する。荒川に近い。
祭神は水波之売命であるが,明治になって大日孁貴尊,応神天皇,保食神を合祀した。
社域は,荒川が山間部から平野に流れ込む場所にあたり,ここから下流ではかつては氾濫が繰り返された。
当社は,「延喜式」の「荒川神社」(磐船郡八座の一)ではないかとされている。論社として,胎内市桃崎浜の荒川神社,村上市荒川の荒川神社があるが,立地や祭神(水波之売命)から,当社が最有力視されている。
鳥居や狛犬は比較的新しいが,拝殿はやや老朽している。拝殿の扁額に「延喜式内・邨社・荒川神社」とある。
流れ造り瓦葺きの本殿は周囲を板で保護されている。
荒川の対岸から当社の方向を眺める。
(新潟県村上市小岩内463,JR羽越本線坂町駅から徒歩40分)
2004.8.28, 2007.8.26