新潟県神社探訪

漆山神社(村上市蒲萄〈ぶどう〉)

漆山神社と明神岩
漆山神社は,旧朝日村の蒲萄峠に鎮座する。
国道7号線の蒲萄トンネルを抜け,蒲萄集落の手前から旧道を2.5キロメートルほど入った所が社地である。羊腸の悪路に終始悩まされるが,この小径はかつては越後と出羽を結ぶ要路であり,松尾芭蕉もここを一日で超えて村上に入った。
「神社明細帳」(明治十七年)に「岩船郡蒲萄村字矢吹 無格社・漆山神社」とある。
創立年月は不詳であるが,「延喜式」所載の「漆山神社」である。
源義経が奥州征討後,当社の屋根を余った矢で葺いたという伝承がある。地元では「やぶき明神」と呼ばれているという。
社地の景観から,新潟県内屈指のパワースポットである。
「明細帳」が記す祭神は雷神,大山祇命,龍神である。異説もあり,速秋津日命説,経津主命・武甕槌命説がある。
漆山神社社殿漆山神社社殿
社域に一歩足を踏み入れると,社殿より先に巨大な明神岩の絶壁が目に飛び込み,圧倒される。
鳥居の奥に,狛犬と灯籠が並び,かつて社殿が建っていたらしき跡がある。背後の巨岩が祭祀の対象であったことを窺わせる。現在の社殿は横向きに建てられている。
周辺では昔から漆の生産が盛んで,うるしの日(11月13日)には村上堆朱の職人などが当社に参拝するという。

漆山神社社号標
社殿の周囲を清流がめぐり,すがすがしい。
漆山神社周辺

(新潟県村上市蒲萄1154の1)
2004.8.28,2005.7.18


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