新潟県神社探訪

日枝神社(上越市寺町〈てらまち〉)

日枝神社
日枝神社は,高田駅(えちごトキめき鉄道)の西に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中頸城郡高田下寺町字寺中 日枝神社」とある。
仁寿三年(853)に創立されたと伝える古社で,はじめ衾野という場所に鎮座したという。
その後,変遷の末,慶長十五年(1610)に現在地に遷座した。一帯の産土神として篤く崇敬されている。
祭神は大山咋命で,合殿で天照皇大神,豊受大神,健御名方命を祀る。
明治十五年(1882),郷社に列せられた。
明治四十年(1907),高士地区に鎮座した稲荷社(宇迦御魂命)を合併した。
昭和八年(1933)に縣社に昇格した。
日枝神社拝殿日枝神社本殿
社殿は神明造りを基調としたみごとなものである。明治十年(1877)に焼失して十二年(1879)に再建された。

日枝神社境内西宮神社
広い境内に多くの境内社が並んでいる。
主なものを挙げると,菅原神社(菅原道真),三峰神社(伊邪那岐命,伊邪那美命),秋葉神社(迦具土命),諏訪神社(建御名方命),西宮神社,庚申宮。ほかに稲荷神社が複数。
菅原神社は中寺町に鎮座したが,大正五年(1916)に日枝神社の境内に遷された。

(新潟県上越市寺町3)
2004.8.6,2004.8.7

参考:山王信仰とは?


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