新潟県神社探訪

土橋稲荷神社(新潟県上越市大町〈おおまち〉)

土橋稲荷神社
土橋稲荷神社(どばしいなりじんじゃ)は「北土橋稲荷神社」とも称し,南高田駅(えちごトキめき鉄道)の北800メートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中頸城郡高田町字土橋町 無格社 (北)土橋稲荷神社」とある。
土橋の産土神で,安永五年(1776),馬塚新田(当社の東800メートル,上越市南本町)に鎮座した稲荷神社を分霊して創立した。
馬塚新田の稲荷神社は延宝三年(1675)の創立で,氏子が当地に移転するのにともなってこの地に勧請したと伝える。
祭神は宇賀魂命である。
土橋稲荷神社社殿土橋稲荷神社の狐

社殿に由緒を記した板が掛かっている。大意は以下のとおり。

天和元年(1681)、高田の西の中之俣なるところに出没する猫又を、村の吉十郎なる若者が退治したが、吉十郎も深手を負い絶命した。村人は吉十郎を讃えたが、猫又の祟りを恐れてこの社に埋めて供養した(猫又を?)。いつしか猫又稲荷とも呼ばれるようになった。

(新潟県上越市大町1丁目3-33,南高田駅から徒歩15分)
2004.8.6


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